歴史
昭和35年10月大学院設置許可に伴って、それまで外科学総論の講義を中心にしていた外科は、内科と共に教室(平成13年4月1日より講座)となった。
初代教授は、田代信徳先生(昭和35年10月1日~昭和40年3月31日)、第2代教授は、清水堅次郎先生(昭和40年4月1日~昭和61年10月31日死亡退職)、第3代教授は、鈴木時雄先生(昭和57年4月1日~平成11年3月31日)、そして、第4代教授は、日本大学医学部外科学講座外科1部門(一般外科、乳腺内分泌外科、小児外科、消化器外科)助教授であった富田が、平成11年4月1日に就任し今日に至っている。
講座(教室)開講から現在までスタッフは、一般外科(外傷疾患、頚部疾患、体表疾患など)、乳腺内分泌外科、小児外科、消化器外科(食道・胃・小腸・大腸などの消化管疾患、肝・胆・膵・脾疾患などの実質臓器疾患)などを専門としている。
所属構成員等
主任教授は富田凉一、講師は竹川本夫(日本大学医学部外科学講座外科1部門助手より平成13年4月1日就任)であり、准教授または助教のポストは現在欠員となっている。
非常勤講師:小豆畑丈夫、藤崎 滋、高本雄幸
診療と研究テーマ
附属病院における診療について
一般外科と消化器外科の診療を専門として担当しているが、他科(小児外科、乳腺内分泌外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器疾患など)の初期治療も行っている。そして、それら疾患について専門性の必要があれば近隣の専門病院に紹介をしている。
富田は、一般外科(日本外科学会認定の認定医、専門医、指導医)と消化器外科[日本消化器外科学会、日本大腸肛門病学会、日本消化管学会認定の認定医、専門医、指導医、日本癌治療学会認定の臨床試験登録医、日本がん治療認定医機構認定の癌治療教育医、日本肝胆膵外科学会認定の高度技能指導医]を専門としており、特に消化管機能性疾患(食道運動機能障害疾患、慢性便秘症、排便機能障害疾患、機能性腸閉塞症、胆道機能障害)や、術後再建臓器機能障害(特に胃癌と直腸癌)について積極的に診療(小腸機能障害指定医、直腸機能障害指定医)を行っている。
また、日本大学医学部外科系小児·乳腺内分泌外科学分野客員教授を併任しており、医師臨床研修医制度の指導医として専門性の高い小児外科、乳腺内分泌疾患、消化器外科疾患などの特殊検査や手術に対応している。竹川は、一般外科(日本外科学会認定の認定医、専門医)のみを専門としているが、その他の外科疾患にも対応している。また、一般外科医としては極めて珍しいケアマネージャーの資格を有し、高齢者の在宅医療に情熱を注いでいる。
研究テーマについて
消化器外科疾患の手術前・後における病態生理学的検討、小腸移植と免疫機能、侵襲時の生体反応、臨床腫瘍学などを主なテーマとしている。これらは、日本大学医学部外科系小児·乳腺内分泌外科学分野および救急医学系救急集中治療医学分野との共同研究(富田が担当)である。
学生教育
3年次後期に臨床医科学、さらに大学院での講義(選択科目、副科目)を担当している。
なお、4年次の夏期休暇に日本大学板橋病院救命センター(救急医学系救急集中治療医学分野)において、重症患者管理・治療・手術などの見学、心肺蘇生法[BLS(一次救命処置)、ACLS(ニ次救命処置)]のトレーニングなどを希望する学生は参加ができる。