矯正歯科

子供から大人まで、あらゆる年代の方の歯並びや咬み合わせを改善します。
患者さんのご希望に応じて、各種矯正装置による治療に対応しています。

主な治療内容

叢生(乱杭歯)、空隙歯列(すきっ歯)、上顎前突(出っ歯)、反対咬合(うけ口)、開咬(歯が咬み合わない)などの不正咬合に対する歯科矯正治療
  • 顎変形症(顎の手術を併用)に対する外科的矯正治療
  • 〔保険適応〕
  • 唇顎口蓋裂などの厚生労働大臣が定める疾患(※)に対する歯科矯正治療
    (※)ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症)、鎖骨頭蓋異骨症、クルーゾン症候群、トリーチャーコリンズ症候群、ピエールロバン症候群、ダウン症候群、ラッセルシルバー症候群、ターナー症候群、尖頭合指症など
  • 〔保険適応〕
外傷や埋伏歯(骨に埋まったままの歯)に対する歯科矯正治療
補綴処置(入れ歯、さし歯など)に伴う歯科矯正治療

矯正治療の流れ

初診(相談)

歯並びや噛み合わせについて、気になる点、ご希望、ご質問などを伺います。治療期間、治療の流れ、費用など概要をご説明します。

検査

レントゲン撮影、顔写真、口腔内写真の撮影、歯型の採得をおこない、治療していく上で必要な事項を伺います。

診断

患者さんへ検査の結果と治療方針を説明いたします。治療方法がいくつかある場合は患者さんと話し合い、最終的な治療方法を決定します。

I期(子供の矯正治療:乳歯列~混合歯列期)

子供の矯正治療は、将来的に、骨格の異常(非対称な顔の成長や下あごの過大な成長など)や、歯並びや噛み合わせの異常(歯並びが悪いことで歯が磨きにくかったり、食物がきちんと噛めなかったりするなどの症状が起こることがあります)が生じると判断された場合におこないます。

II期(大人の矯正治療:永久歯列期)

おもにマルチブラケット装置を用いて治療をおこないます。ただし、患者さんによっては、取り外しのできる透明な装置を使用することができたりと、多様な装置がありますのでご相談ください。
歯並びの状態や、歯の動く速度には個人差があり、治療期間は患者さんによって異なりますが、動的治療期間(歯を動かしている期間)は約1~3年です。
生理学的に歯の動く速度には限界があり、極端に短い治療期間を他で見聞きされた場合は、何らかの生理学的でない治療方法をとっている可能性があります。

保定治療

正しくきれいな歯並びと噛み合わせができたら、保定治療の期間に入ります。動いた歯が顎の骨の中で安定するまで(一般的にはすくなくとも2年以上です)患者さんがご自身で着脱を行う保定装置を用います。この期間になると、徐々に来院間隔が延びていったり、ブラッシングがしやすくなったりなどかなり楽になります。

矯正治療に伴う一般的なリスクや副作用について

矯正装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、一般的には数日間~12週間で慣れてきます。
歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
・矯正装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は矯正装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
・ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
・矯正装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
・治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
・歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・矯正装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
・動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
・動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。
・あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
・治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
・矯正治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

当科の診療体制について

指導医と担当医とでチーム診療をおこなっています。このことで二重のチェック機構が働くことになります。必要に応じて口腔衛生の専門家である歯科衛生士が担当に加わることがあります。
また、大学病院という性格上、診療と同時に教育、研修、研究もおこなっております。患者さんの許可をいただいて、研修歯科医や歯科学生が見学をさせていただいたり、研究にご協力をお願いする場合があります。

所属医員

安藤 文人

准教授・科長

土持 宇

講師・医長

宇塚 聡

准教授

宮下 渉

准教授

内田 裕子

講師

吉田 陽子

助教

水谷 匡佑

助教

窪田 大祐

助教

長谷川 美緒

助教

舘 晶彦

助教

土井 百合香

助教

内川 菜摘

助教

杉山 裕哉

助教

藤原 由梨

助教

田中 実生子

助教

李 有未

臨床助手

嘉悦 茉美

臨床助手

勝浦 杏奈

臨床助手

久 星子

臨床助手

松 原萌

臨床助手

渡辺 理

臨床助手

呉屋 龍

臨床助手

藤田 真澄

臨床助手

真鍋 望

臨床助手

若山 雄一朗

臨床助手

和田 健一郎

臨床助手

小川 絢大

臨床助手

鈴木 美智子

臨床助手

前多 光博

臨床助手

柴垣 諒子

 

世古口 なつね

 

渡邉 大悟

 

安斎 真梨子

 

岩波 詩歩

 

内田 俊

 

萱岡 かれん

 

小柳 太壱

 

杉山 慎太郎

 

仲谷 光

 

吉田 伊吹

 

矯正歯科の費用

保険診療費

当院は育成・更成医療機関指定をうけており、唇顎口蓋裂やDown症候群等の国が定めた疾患に対し保険治療が適用されます。また、顎口腔機能診断施設指定をうけており、顎の離断手術を前提とする外科矯正治療に対し保険診療が適用されます。

自費診療費

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料金表は、消費税込みの費用となります。
料金は改定される場合がありますので予めご了承ください。
来院ごとに診察料・処置料が別途かかります。
乳歯列、混合歯列期治療を経て永久歯列治療に入る時は、その時点での永久歯列期の治療の料金とすでにお支払済みの料金との差額をいただきます。
詳細につきましては担当医からご説明します。
費用は原則治療開始時にお支払いいただきますが、分割払いにも対応しています。
銀行振り込み、各種カードを取り扱っております。
下記の処置に関連する費用は、上記とは別途かかります。
・矯正治療に伴う抜歯
・CTの撮影(部位や撮影範囲によって異なります)
・埋伏歯に対する開窓等の外科処置
・歯科矯正用アンカースクリューの埋入(再埋入や追加埋入の代金も含む)および除去
・付加装置の作製

お知らせ

身体に優しい材料を採用

  • 当科で主に使用している矯正装置(ブラケット)は、金属アレルギーの中でも原因となる頻度の高いニッケルをほとんど含まない(含有量:約0.5%)安全性の高いものを採用しております。

2025年度 日本歯科大学附属病院矯正歯科 入局希望の方へ

  • 《説明会・座談会》
    入局希望の方は、必ず当診療科に訪問いただき、少人数説明会・座談会にご参加お願いいたします。候補日は以下の通りです。

    ・10月17日(木)13:30~15:30(予定)
    ・11月6日(水)13:30~15:30(予定)
    ・11月22日(金)13:30~15:30(予定)
    ・12月10日(火)13:30~15:30(予定)

    時刻の変更、上記以外の候補日での訪問をご希望の方には臨機応変に対応いたしますのでご相談ください。

    《二次募集》
    【日時】2024年12月20日(金)10:00~13:00
    【出願方法】2024年12月2日(月)〜13日(金)


    (申込・問合せ)

    日本歯科大学附属病院矯正歯科
    担当:舘(たち)
    E-mail: a-tachi3(アット)tky.ndu.ac.jp
    (アット)は@に置き換えてください。
    電 話:03-3261-4753(診療室:9~16時)
    ※担当者不在や診療中で対応できない事があります。
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